8・31 久々のパウリスタ (2014/08/31)
サンパウロのシンボル、パウリスタ大通りを久しぶりに歩いた。高層ビルが、4,5棟建設されているのには少し驚いた。一時期、中心ビジネス街は、ブルックリン地区や、ブリガデイロ・ファリア・リマ大通りに移行していくだろう、と言われていたので、パウリスタ大通りはどんどん衰退していくものと思っていた。 僕が、ブラジルに来た1990年頃には、既にパウリスタ大通りは近代的な高層ビルディングが立ち並び、ブラジルとは思えないヨーロッパの都市の様な感じの所だった。初めて歩いたときには、スーツ姿のビジネスマンとこのビルデヒング街を見てさすが南米最大の経済都市だと感心するとともに、セントロ地区との人と雰囲気のあまりに大きな違いに、同じブラジルとは思えなかった。企業や会社にとっては、パウリスタ大通りに事務所があることはひとつのステータスであった。その頃から、僕自身も時々この大通りを歩くのが好きだった。 バス停も最新のモノに変わっており、天気予報や宣伝のCMが壁状のモニターに流されていた。もし、観光客がパウリスタ大通りだけを見れば、きっとブラジルは先進国だと思うだろう。なにしろ日本の地方都市など及びもつかないほどなのだから。 しかし、これほど整備された町並みやバス停も、デモが再び激発するようになれば、めちゃめちゃに破壊されるだろう。治安も、自転車ギャングと呼ばれる自転車を使ってのひったくりギャンググループが横行しているらしい。それほど安心して歩ける場所ではない。よくブラジル人が「どこでもおなじように危ない」というがその通りなのである。一見、危険は微塵も感じないような場所ではあるが、やっぱり気をつけて歩かなければならない。 新年カウントダウンやクリスマス、ゲイパレードなど大きな行事は決まってパウリスタ大通りを中心に行われる。パウリスタ(サンパウロっ子)はやっぱりパウリスタ大通りが好きだし、自慢の場所なのである。
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