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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・1 自転車レーン [画像を表示]

9・1 自転車レーン (2014/09/01)  赤いレーンの自転車道について先週書いたような気がするが、今日テレビをみていると、商店主なでには不評だとニュースが流れていた。
 現在赤い自転車レーンは市内各地82kmもあり、今後400kmに延ばす予定らしい。このレーンができるまでは、土・日に、数十キロにわたって1個1個コーンを並べて、自転車道を手作業で設置していた。そして日曜日の夜には、このコーンを改修していた。よくこんな無駄な作業ができるものだ、と思っていた。こんな無駄なお金をかけるのなら他に回せ! と思っていたら、銀行との協賛でやっていたらしい。しばらくこのコーンをみないな、と思っていたら、この赤いレーンが出現した。銀行が協賛をとりやめたのだろうか?
 この自転車道の設置は、ヨーロッパかアメリカの町の真似をして行われたという記事をどこかで読んだような気がする。ブラジルはいつもこのパターンが多く、欧米諸国で流行すると、すぐそのシステムを取り入れようとする傾向がある。たとえば、無人レンタル自転車などもそのひとつだ。
 週末の仮設自転車レーンは、利用者が少なくてどうせすぐ無くなるだろうと思っていたが、意外や意外、結構利用する人がいた。それで、交通局は、これはいけると踏んだのか、自転車レーンを車道に赤く塗って作ってしまった。この自転車レーンは結構幅が広く、道によっては、3分の1を占めている。車やバイクは侵入禁止だからドラバーにとっては邪魔な事この上ないだろう。また、自転車道上の駐車は禁止であるから、市内4万台の車が路上駐車できなくなるらしい。さらに商店への商品の搬入での駐車、客の駐車もできないから、クレームが続出しているらしい。
 サンパウロは坂道が結構多いから、自転車に乗る人が増えたのは、ギア切り替えの自転車がそこそこ安い値段で販売されるようになってからである。最近は、会社の通勤などに自転車を使う人も増えているようだが、週日、自転車に乗っている人はさほど多くない。高級自転車などに乗っていると、拳銃で強奪していく泥棒も多いし、車に幅寄せなどをされたり危ないこともあり、週末にグループで楽しむ以外は自転車を使う気にはならない人が多いのではないだろうか? 
 大気汚染や自動車のラッシュを少しでもよくするために、市としては自転車の利用を推奨しようと自転車レーンを作ったのかもしれないが、なかなか難しそうである。このまま消え去ってしまいそうな感じがする。

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