薬局においてある体重計で耀と２キロ増えていた。 　1か月前ほどに測った時には60キロだったが、今は62キロ。いつもなら、これくらい太るとズボンの腹回りがきつくなっているのに、今回は不思議に何も感じなかった。だから、太ったことが分からなかったのだ。いったいどこに肉がついたのだろうか？　顔？　頭？？　確かに最近食欲があり、よく食べるようになった。今までどんなに太っても64キロを越えたことがなかったので、これ以上は恐らく太らないと思うが、どうだろう・・・。 　最近ブラジル人は太っている人が本当に増えた。ファースト・フードを食べる機会が増え、欧米型の食生活に変わってしまったせいだろう。たぶん、日本人が見れば、サンパウロ市民の半分以上はデブだと感じると思う。日本人の感覚では、普通体型の人がこちらでは「痩せている」になってしまう。 　面白いことに、ブラジル男性は、相手の女性がデブだろうと、ほとんど気にしない。女性を見る感性が日本男性とは異なるのだ。顔を見ると凄く美人なのに、身体に肉がつきすぎていたり、極端な下半身デブの女性だったりすると僕なんかはがっかりしてしまうが、ブラジル男性は食い入るばかりに見つめている。ブラジル男性はとにかく胸も腰もボインボインとで出ている女性が好きなのだ。だから痩せて、腰も胸もあまりボリュームのない普通の日本女性は、彼らには魅力的には見えないと思う。

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