9・15 久々の息子と外食 (2014/09/14)
久しぶりに息子と食事。安くて、うまくて、さらにサイトで紹介にも耐えられるようなレストランはないかと探していたら、「マジック・チキン」を思い出した。いわゆるブラジル版のケンタッキー・フライドチキンの店である。 フライド・チキンについて調べてみると、元は黒人奴隷の食べ物で、それが次第に白人の間に広まったとのことである。ブラジルのフェジョアーダとまさに同じような歴史を辿ってきた食べ物だと知って驚いた。 数か月ぶりの息子との外食は、それほど話に花が咲くというほどでもないが、ポツリポツリ彼の近況を聞いた。初めて恋愛そして失恋、彼自身の人生の中ではそれこそ激動の数か月だったようだ。まあ、そういうことを人に話せるようになったということは、悲しみの、最大の山は越えたという訳で、もう心配するほどのことはないようだ。これが受験の直前だったら、精神的に弱い彼のことだから、確実に失敗してしまっただろう。不幸中の幸いといえるかもしれない。 「来年、大学に入ったら、昼は働くつもりだから、外の食事は半分出すからね」と息子。 こういうことを、さらりと言えるという息子はやはりブラジル人だなと思った。僕なら恥ずかしくてとてもこんなことは言えない。何も言わず、そのときになったら半分払うと思う。もっとも、残念ながら、ついに父にたいしてそういうことはできなかったが・・・。
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