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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・24 真実と虚偽

9・24 真実と虚偽 (2014/09/24)  もしかしたら、日本でもそうかもしれないが、最近のブラジルのニュースを見ているとちょっとしたことでもマスコミが多々神経質に報道しているような気がする。とにかく独りの人間を悪者にして徹底的叩く。TVのニュースを見ていて、思わずどうしてそこまで徹底的に叩くの? と問いたくなることもたくさんある。たとえば、サッカースタジアムで、人種差別のヤジを飛ばした女性は、職場も家も追われるほど徹底的に叩かれた。テレビの司会者や、サブの人間たちがしたり顔で、まるで自分達が裁判官気分でいうものだかたら、「本当にそうなの? そこまでやる必要があるの?」と思うほど毎日毎日ニュースを流す。見ていてだんだん腹が立ってくる。
最近のニュースでは、露天商を取り締まる権利のない軍警官が露店商を逮捕している時に、警官が持つとうがらしスプレー露天商の仲間が奪おうとし、顔面に発砲され、射殺された事件があった。この事件に対して朝一番のニュースでは、「警官も24時間勤務で苛立っているから・・・」とサブの年寄アナウンサーが警官の行動を正当化するような言葉を加えた。いつもしたり顔でコメントを加えるアナウンサーだ。疲れて苛立っていたら、人を殺していいのか? もちろん、警官の持っているスプレーを取り上げようとした男の行動も、決して普通の行動ではないと思うが、こんなおかしなコメントをするアナウンサーがいると見ている方も殺されても仕方ないと思う人も出てくるだろう。誰かに注意されたのか午後のニュースでは、このアナウンサーはこのことに関しては一切話さなかったし、アナウンサー達も、発砲した警官が悪いとの論調になった。調べがついてくるにつれ、この警官が、以前にも路上生活者を射殺したことが分かったからだろう。その時の調書では「ナタを持って襲ってきたから身を守るために射殺した」となっていたらしい。事件が起きた街では、デモが起き、警官隊とデモの衝突が起き騒然となった。
今日読んだ記事ではこんなのもあった。大統領候補の乗る飛行機が墜落し候補は死んでしまった事件があったが、これはCIAの陰謀だというのだ。それが真実かどうかなんて、僕にはとても解らない世界だ。
とにかく、政治家や政府、その他の思惑が複雑に絡まり合っているので、マスコミの言っていることは完全には信じられない。なにが真実で、何が虚偽なのか、まるでわからない社会になってきた。それは今の日本、世界で同じなのではないだろうか? もう、まるで、以前見た映画の中の世界のようである。


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