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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・26 危険と安全のはざまで

9・26 危険と安全のはざまで (2014/09/26)  サンパウロでは毎日、銀行強盗や強盗などが頻発しているが、テレビのニュースを見ているとリオも負けないくらい凄い、昨日は軍がコンプレックス・アレマーというコミュニダージ(貧民街)に投入され、装甲車が街を走行し、しばしば麻薬組織と銃撃戦が繰り返されていた。
 リオに住む人に聞くと、そういう危ない所に行かないで一般的な範囲での生活では危険はそれほど感じないということであった。確かに、厳重に警備されている高級アパートに住み、会社との行き帰りに車を使い、ある程度安全な道順で走れば、そうそう危険なことはないのかもしれない。それはサンパウロでも同様であろう。しかし、最近、そういう安全な範囲もどんどん狭まっているような感じがする。
 バスの停留所でバスが来るのを待っている所に、バイクや車を乗り付けて、銃で脅して、持ち物を奪い去っていったり、走行中の車の前に車を止めて、銃で脅して車ごと奪ったり、さらに、電撃的に誘拐され、銀行の自動支払機でお金を降ろさせられたり、クレジットカードで買い物をさせられたりする事件が頻発している。
 日本から駐在で来た人は、滅多にバスなどを使うことはないだろうからさほど危険を感じることはないだろうが、庶民の僕は、バスやメトロを使うことは日常的だし、セントロを歩き回っるから、危険に遭遇する可能性はかなり高い。
 昨日はどうしても両替をする必要があり、両替所に行った。最近は、銀行でお金をおろした後、襲われてお金を盗まれる事件が激発していることを知っていたので随分気を使った。この両替所は、強盗に目をつけられているらしく過去に、つけられて襲われる事件が続発しているという噂を聞いていた。それでも、他の両替所に比べ換金率が良い事と円を換金してくれる数少ない両替所だけに使った。
 両替所の窓口の男性に聞いてみた。
「最近、危ない?」
「今はどこでも危ないさ! ただよく聞くのは、車で来た人が襲われやすいみたいだよ。歩いてきた人が襲われたっていう話は聞かないね」
 車も持ってないような貧乏人は狙われないのか・・・。この話を聞いてちょっと安心した。もっとも僕が換金するようなお金はたかが知れているから、大金を持っている人とは、雰囲気からして違うから解るだろう。
 昔、フリーで働いていた会社の女性が、給料をもらうと靴下の中に入れて帰宅していたことを思い出した。その時は何もそこまでする必要はないだろう、と思ったものだが、今はそれくらいの配慮は必要なのかもしれない


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