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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・3 犯罪の悪化 [画像を表示]

10・3 犯罪の悪化 (2014/10/03) モロンビーのレンタルサッカー場が12人の拳銃を持った強盗に襲撃された。その時間は70人の客でにぎわっていたらしい。以前だったら、これほどたくさんの人がいれば、まず襲われるようなことはなかった。しかし最近は拳銃を持った強盗が、会計のお金だけでなく客のお金、携帯も狙って侵入する。むしろ、人がたくさんいた方がいいのだ。
 犯罪の急増とともに、凶暴化していることも見逃せない。昨日も30代の男性が襲われ、車のキー、お金を差し出したにもかかわらず、未成年強盗は発砲し逃亡。男性は死亡した。
 昔の強盗は、せいぜいナイフなどで脅して金品を奪い去っていくものがほとんどであったが、今の強盗は拳銃で脅し、大人しく金品をわたしても発砲をする事件が増えている。未成年はたとえ人殺しをしても罪にならないことから犯罪者の年齢がどんどん低年齢化している。テレビのニュースを見ていると犯人は30代にならない若者がほとんどだ。犯人は、犯罪前に麻薬を吸引しているし、年齢も低年齢化しているので抑制が効かないのだ。テレビを見ていて「今のサンパウロに危なくない所があるの?」と逆にインタビュアーに聞く女性が印象的であった。強盗に4回襲われたという商店主は「頑張って働いてお金をやっと貯めても、強盗に持って行かれてしまう。強盗のために働いているようなものだ」と嘆く。
 犯罪が日常茶飯事のブラジルから、他国に移住していく人も随分増えているという話もよく聞くようになった。大統領や政治家が、犯罪に対する法を整備しなおさなければ、今後、ますますブラジルの犯罪は悪化していくだろう。根っこに貧富の格差、貧困問題などあるだけに一朝一夕には解決できないことは解っているが、政治家たちがこのまま手をうたないのならば、自分の身は自分で守るしかない。アメリカのように銃社会になるのだろうか? どうなっていくのだろう?

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