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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・4おかしな日

10・4おかしな日 (2014/10/04)  アパートを出ると、すぐ前の通りで警官が赤い車を止めて、3人の男の身体検査をしている。盗難車が警察に捕まったのだろう。写真をとろうかと、鞄の中のカメラをと掴んだところで、1台のパトカーが、周囲の車を威嚇するようにホワンホワンキュンキュンキュン、けたたましいいサイレンを流しながら、凄いスピードやって来た。そして赤い車の横に急ブレーキをかけて止まった。運転をする警官は、まるで周囲を意識しているかのような感じさえする。パトカーから2人の警官がおりると、一人は身体検査をしている他の警官のところに行き、もう一人は拳銃を抜き、銃口を周囲に向け威嚇する。強盗の仲間が救出にきたときことを考えての行動であるのだろうが、周囲に銃口を向ける必要があるのだろうか? もし暴発したらどうするつもりだろう。今週は僕が知る限りでも2度の警察による発砲事件があった。1件は無実の人間の顔面を打ち抜き、もう1件は、歯向かうおばさんを警官が蹴り上げ、さらに威嚇発砲をした事件である。
 警官がいつ発砲するかもしれないので、カメラを取りだそうとしていた手を止めた。数秒、足を止めてなりゆきを見た後、さっさとその場を後にした。
 リベルダーデ広場入口付近で、何度も何度も転んでいる男を見かける。酔っ払っているのか、はたまた麻薬をやりすぎてベロベロなのか? すぐ前に移動式の臨時交番のようなものがあるので、やはりタッタと通り過ぎる。それにしても今日は妙な場面に出くわす。
 さらにセ広場で、ターバンのような布を頭に巻き、毛布をポンチョのように被った路上生活者らしき大柄の男が僕のすぐ前を走っていった。そして数m先に居た一人の男の腹を蹴った。蹴られた男は、2mほどぶっ飛び転んだ。蹴った男が大声で何か言うと、男は立ち上がるとすっとんで逃げて行った。すぐ目の前だっただけに、この出来事にも驚いた。
 今日はいったいどうしたことであろう。街がざわつき、人々が苛立っているような感じである。こんな日は早く帰って家に閉じこもるのが一番である


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