サンパウロの貯水池が旱魃で水量が実質５％を切ったらしい。今は、底の部分の流れないたまり水のような部分を水道水として使用しているが、このままいくと、さらに奥底にたまった、飲料水には適さない水を供給していくしかないらしい。しかし、裁判所はこの水を人が飲んだ場合、健康に害を及ぼす可能性があるだけなく、この水がなくなれば周囲の環境にも影響を与えてしまう可能性があるので、まだ許可していないようだ。しかし、このまま水がなくなれば最終的には許可するしかないだろう。州政府も水道局は、何も手を打っていないようだし、雨が降るだろうと、未だに楽観的に考えている感じである。 　水が超危ない状態なのに、皆水を買いあさっている様子はない。もしこれが日本だったらあっという間にミネラルウォーターは品切れになり、値上げがされているだろう。友人に聞くと、ちょこちょこ買いだめをしている人はいるらしいがほとんどの人は何もしていないようだ。楽天的というかなんというか、もう本当にからっけつにならないと、ほとんどの人は水の心配はしないのだろう？？？ 　万事がこの調子だから、Ｗ杯は大会が始まっても試合と観戦はなんとかできるものの完全に完成しているところはほとんどなかった。2年後のオリンピックはどうなるのだろう。考えただけでも恐ろしい。今は皆大統領選挙と毎日の生活、治安の悪さに頭がいっていて、とてもオリンピックまで気にしている人などはほとんどいないようだ。 　僕はというと、せっせと水を買っている。すぐに腐るものでもないし、雨が降ったら降ったで少しずつ使っていけばいいだけである。しかし、最近は、料理や犬、自分の飲み水に使用するので、買いだめどころではない、あっという間になくなる。普段こんなに水を使っていたのかと驚くほどである。 それでも、飲料に適した水道水がなくなって高い水を買わされるのは腹立たしいから、あまり目立たないように少しずつ買いだめしていこうとは思っている。ブラジルではなんでも目立ったことをするとロクなことがないから、この点が結構肝心だと思っている

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