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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・15 耳年増 [画像を表示]

10・15 耳年増 (2014/10/15)  セントロや東洋人街を歩くと、驚くほど警官が多い。大げさに言えば角々に立っている感じさえする。それもなぜかおばさんの婦警が多い。彼らがいるおかげで、これらの地域ではほとんど強盗や泥棒がいない。これらの地域で主に活動する僕にとっては、ありがたいことではある。
 W杯に、増やした警官を首にするわけにもいかず、そのまま残しているような気もするが、2年後にオリンピックも控えるからこれだけの警官を残しておく必要があるのかもしれない。しかし、最近、警官の犯罪事件もよく聞くようになった。あまりにも簡単に発砲したり、権力を笠に着て、少しでも一般人が反抗的な態度を取ると暴力を振るったりする事件が多発している。アナウンサーは「警官の訓練が足りない」とよく漏らしている。確かにそんな感じがする。街で見かける警官、とくに婦警は見た感じはたいてい威張っている(あくまで感じ)し威圧的で、親しみやすい庶民の味方という感じの警官は少ない。もっとも7分に1件犯罪が起きているというサンパウロでは、親しみやすいなんていう感じをみせていては、警官の仕事は務まらないのかもしれない。
W杯時にここぞかり、ブラジルでの、日本の交番システム効果を日本のいろんな新聞社がこぞって取り上げていたが、今にいたっては、まったくそんな話も聞かない。だいたい日本から数人の警官がやってきて数年いるだけで、凶悪犯罪が多発するリオやサンパウロで役にたつとはとうてい考えられない。阿部首相が「世界に誇る交番システム」というようなことをいっていたらしが、大きな? を感じる。あくまでも重犯罪が少ない日本だから通用したのではないだろうか? もちろんブラジルでも犯罪が少なく、住人がほぼ顔見知りの田舎などでは効果もあるとは思うが・・・。
 最近、TVで犯罪ニュースをよく見るようになり、すっかり耳年増になってきたような感じがする。気を付けることは必要だろうが、過敏になりすぎることは、よくない。この辺のバランスをとりながら生活していかなくては、と思っている

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