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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・22 天気も政治もよくわからない

10・22 天気も政治もよくわからない (2014/10/22) もう、このまま夏に突入するものとばかり思っていたら、また肌寒くなってきた。そのうえ曇り空で風が強い。雨が降ったら、寒いのも我慢できるというものだが、残念ことに雨はほとんど降らない。ほんのときおり、気紛れ程度にパラパラと雨が降る程度である。いったいどうなっているのだろう。
 個人的には、マリーナ氏が負けてしまい、大統領選の興味もすっかり失せてしまった。PT党のジウマ氏が大統領になってもPSDBのアエシオ氏が大統領になってもほとんど変わらない感じがするからだ。
 サイトやTV、周囲の人の話を総合すると、ジウマ大統領、PT党はサンパウロ市内の人々には嫌われているようだ。ルーラ前大統領の期間を入れればPT党はかれこれ12年にもなるし、もう変るべきだというのが多くの人の意見だ。サンパウロでは嫌われていることをジウマ氏もよく知っているようでサンパウロ市内で選挙運動をしたというニュースをあまり見ない。テレビのニュースで見るジウマ氏の選挙活動は北東部の貧しい州がほとんどである。これらの州では「ファミリアボルサ」と呼ばれる貧しい人々を援助するプロジェクトを行ってきたPT党が好かれているのだ。人々の中には、もし、PT党が落選するようなことになれば、これらの援助がなくなってしまう、と思っている人多いようだ。
 一度サンパウロ市内で選挙運動をやったおりに、集まった人々に応援され、ほとんど涙ぐむほどジウマ氏は喜んだらしい。それも納得がいく。サンパウロで行われたW杯の開幕式や閉幕式では出席する度に観客から激しいブーイングを浴びたし、出席はしたもののほとんど表に出ることはなかったからである。思わぬ熱烈な市民の応援によほどうれしかったのだろう。
 ジウマ氏がもし大統領になったら、いろんな取り締まりが一層強まるのでは、と懸念する人もいたのがちょっと気にかかる。空港での厳しい税関取り締まり、海外発送の郵便物の取り締まり、警察の取り締まりなど、最近、生活をしていて厳しくなったと感じることが増えてきた。とにかく国民から搾れるけ搾りとろうという意思がうかがわれる。
 サンパウロでは、アエシオ候補が経営者や中流の人々に人気があるようだ。サンパウロの州知事に決まったアルキミン氏もPSDB党であるが、同じ党内でもサンパウロとミナス(アエシオ氏の出身地)では仲があまりよくないらしい。参謀もサンパウロ出身の人間だし、アエシオ氏が、もし、大統領になっても党内のいざこざで短命に終わり、サンパウロ出身の副大統領が大統領になるのではというような噂までチラホラと飛び回っている。それやこれで国内の政治が混乱するのでは? というような見方の人もいる。まさかそんなことはないだろう、とは思うが、何が起こるか解らないのが、ブラジルの政治である。現に、マリーナ氏も偶然の事故で候補者となった。
 現在のところ支持率はジウマ氏が47%、アエシオ氏が43%でほぼ互角らしい。日曜日が決選投票であるが、どちらが勝ち残るのか?


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