10・1 もののあわれ (2014/11/01)
先週、仕事でいけなかったオルガニック市が立つアグアブランカに2週間ぶりに行った。野菜を購入して、園内を通っていると、プリマベーラ(日本語名?)の花が散ってしまっているのに気が付いた。赤い花がきれいに咲き誇っていただけになんとなく寂しい。プリマベーラの花には、オレンジ色、ピンクなどいろいろな色があり、この木の花は僕の好きな濃い赤であった。逆光気味に見るとなかなか趣もあり、通るたびに目をたのましてくれていた。 花が散ったことを残念に思いながら、帰っていると、亡くなった母が花を大好きだったことを思い出した。庭中を菊の花でいっぱいにしてニコニコ笑っていた顔がふと浮かんだ。僕も年を重ねるにつれ、植物が好きになった。どちらかというと観葉植物や、食虫植物やバナナなどのちょっと変わった植物が好きであったが、この頃は花もすきになってきた。 花は今が盛りと咲き誇り、あっという間に散っていく。散ると寂しいが、花は散るからこそいいのだと思うようになってきた。「もののあわれ」が少しは感じられるようになってきたような?
 | プリマベーラ、日本語で春の意味。日本でも沖縄あたりだと普通に見かける花らしい |
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