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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・18 ジャポネース

11・18 ジャポネース (2014/11/18)  「ジャポネース、クリスマスのチップをちょうだいよ」路上生活者の男性が毛布にくるまり寝そべったまま、ニコニコしながら声をかけてきた。
 人相もそれほど悪くないし、なによりちゃんと日本人と言ってくれたことが嬉しかった。小銭があったらあげようと思い、立ち止まってズボンのポケットを探すがない。胸ポケットには大きな額のお札しかなかったので、あきらめてもらうしかなかった。
 以前はよく、中国人と呼ばれたが、最近は中国人と言われなくなった。ブラジル人が中国人と日本人の見分け方を知ったのか、僕が日本人らしくなったのか? ブラジルに来ている中国人のほとんどは、大陸から来た人たちが多く、まだどうしても恰好がやぼったい。しかし、本土からの中国人といえども、もちろんお金持ちはいい恰好をしているが、セントロを歩くような中国人は、労働階級の人が多ので、雰囲気も服装も田舎臭い。日系人も含めて日本人は、もう少し都会的なセンスをしているから、もしかしたら、僕が少しは都会的に見えるようになったのかもしれない。もっともセントロを歩くようなニッケイ人は少ないが・・・・。90%のブラジル人は日本人と中国人の区別なんかつかないだろう。路上生活者がたまたま日本人といったのか? あるいは、東洋人をすべて日本人だと思っているのか? どちらにしろ、僕としては、中国人と言われずに日本人と言われたことが非常に気持ちよく、小銭があれば渡すつもりであった。
 以前、ナイトクラブでは、韓国人や中国人が、女性にモテルために、日本人だと嘘をついたという話をよく聞いた。今は、両国とも経済力がつき、自分の国の方が、力を持っていると思っているから、日本人と言われたら、逆に怒る人がいるらしい。僕なども、中国人や韓国人と呼ばれたら腹立たしいから、まっ、お互い様だと言える。


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