11・23マイズ・オウ・メノス (2014/11/23)
この頃、1週間がすぎるのが早いこと早いこと。つい先日、オルガニック市に来たように感じてしまう。それだけ僕の時間感覚が加速しているということだろう。 今日も完全自然農法で野菜を栽培するおじさんと話しているとこの市の話になった。 「このオルガニック市は信用できるのですか?」 「ここの協会は厳しいよ。無農薬野菜を作り始めても農薬散布を止めて3年は売れないし、下水道の水が流れ込んでいる川の水は使えないし、いろいろ厳しい制約があるんだ。そのうえときどき抜き打ち調査なんてのもあるしね。それに合わない農家はここを出されるよ。この近くの駐車場でやっている市はここから追い出された農家が開いている市だよ」 「へ~。それはなかなか厳しいですね。 自宅では食べる食品は、やっぱり100%無農薬の安心できる肉や鳥なんですか?」 「60%くらいかな。牛肉や鳥肉なんかは普通に買っているよ。完全100%無農薬は今の社会にはあわないよ。僕の友人は普段ほぼ100%無農薬食品の生活をしているんだけど、旅行に行くたびに健康を悪くして帰って来るの。旅先では、無農薬食品なんてまずないからね。身体が薬に敏感に反応するみたいだよ。 ほら、ブラジルでよく言うでしょ。「マイズ・オウ・メノス(だいたいね)」って。それくらいがいいんだよ。100%の生活は今の社会では無理だからね」 「たしかに、そうかもしれない。安い中国食堂で食べたら、2回とも体調を崩して1日寝込んもんね。たぶん化学調味料をばんばん入れていたのだと思う」 「ね。だから、僕の家では、普段から少しは普通に販売されているものを食べて身体を慣らしておくんだよ」そう言ってにっこり笑った。 僕も100%無農薬の生活をするつもりはないし、第一その資金もないからできない。「できるだけ」と思っている。しかし、中国食堂で食べてから体調を崩して以来すっかりトラウマになってしまい、安い中国食堂にはいかなくなった。友人の誘いで断れない場合そこそこの中国食堂にいくこともあるが、恐々食べるようになってしまった。
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