11・24寂れるビッシーガ (2014/11/24)
ずっと撮りためている各地域のフェイラの写真をしばらく撮っていないことを思い出し、ビッシーガのフェイラを撮りに行く。以前行ったときに意外に大きなフェイラだったことを覚えていたからだ。途中、土曜日だったような気がし始めたが、せっかく用意して出てきたので、ダメ元で行ってみることにした。 途中、ビッシーガで、数人の人々がビールを飲んでいるのを見かける。昨夜から飲み続けているような感じである。飲み屋の従業員たちか? ビッシーガはサンパウロを代表するイタリア人街で、僕がブラジルに来たばかりの頃は、ライブハウスが軒を並べ、ボヘミアンや音楽好きが集まる街であった。それが次第にビラマンダレーナ区に客が流れるようになり寂れて行った。それでも、老舗のライブハウスは残っている。 この辺はあまり治安がよくないようで、知人が強盗にやられた、という話も聞いた。1人のがっちりした黒人系のゲイと白人系のバンカのおじさんが大声でどなり合っていた。最初はおじさんが優勢気味にがなり立てていたが、ゲイも一歩もひかず、逆に攻撃的になってきた。ちょっとびびり始めたおじさんはどんどん押され声も小さくなりその場を離れてしまった。 フェイラがあったはずのVAIVAIの練習場裏の通りに行くと、案の定フェイラはなかった。ちょっとがっかりしてしまったが、久しぶりにビッシーガに足を運べたことは良かった、と思い直し帰途につく。横道や、高架の下にさびてボロボロになり窓のガラスもないような廃車を数台みかけた。盗難車が乗り捨てられたのだろうか? 街の荒みを感じずにはいられなかった。
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