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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・25頻発する犬の盗難 [画像を表示]

11・25頻発する犬の盗難 (2014/11/25) 最近、犬の盗難が増えているらしい。この間も主人と歩いている盲導犬が盗まれる事件があった。
 盲人の盲導犬まで盗むなんてひどすぎる、と思っていたら、数日後にふらふら歩いている盲導犬が保護され主人のところに戻ったというニュースが流された。この盲導犬の驚くべきところは、主人自らがトレーナーした雑種犬であることである。それこそ、主人の目だけでなく、手足同然となって働いていたようだ。再開したとき主人も犬も(おそらく)涙してよろこんでいた。
 うちのアパートのビル前に、探し犬のビラが貼ってあった。おそらくこの犬も盗まれたのだろう。友達いわく、最近こうした探し犬のビラがあちこちで見かけられるらしい。それだけ、犬強盗が増えているということであろう。
 今、ブラジルは空前のペットブームでペットを飼う人口はアメリカについで世界2位という。ペットブームにのって純血犬の値段は跳ね上がり、10万以上はあたりまえ20万、30万円で取引される犬種も結構普通にいるらしい。犬が高く売買されることが巷に広がり散歩中の犬や、家に侵入した強盗がお金や貴金属、電子機器だけでなく犬まで連れ去っていく強盗事件が頻発している。凶暴なピットブルや成犬まで連れ去られるのは全く信じられない。犬は飼い主以外にも簡単についていくのだろうか? 盗まれた犬たちは、イタケーラ区に立つペット市で市価の半額以下で売られているらしい。売れずにどうにもなくなった犬はそのまま放逐されるようだ。飼い主も悲しいが連れ去られた犬たちはもっと不幸だ。
 幸いなことに、うちの犬たちは一番安いダックスフンドで、そのうえ見るからに年取っているからさすがに盗んで行こうというような強盗にでくわしたことはない。しかし犬に詳しい強盗ばかりではないから、ブラジルなら何も考えずに無頓着に盗んでいく強盗もいるかもしれない。朝の散歩は十分に気を付ける必要があると思っている。


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