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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・18 息子とダリ展 [画像を表示]

12・18 息子とダリ展 (2014/12/18) Ron Mueckの展示会に息子を誘っていく。
普段は「行くか?」と聞いてから行くのだが、聞くとたいてい「行かない」という答えが返ってくるので今日は「行こう!」と有無を言わさず連れて行く。以前は、行きたくないのら、無理に連れて行くことはないと思っていた。しかし、この頃ちょっと最近考え方が変わり、行きたがろうが、行きたくなかろうが、良いモノは見せるべきだと思い始めたからだ。こうした世界の人が「良い」僕自身も「良い」と思うものは、その時は何も感じなくてもいつかは「見て良かった」と思うだろうし、少しは感性に響くだろう。
息子は母親の影響でブラジル人特有の保守的な所が食べ物にしろ何にしろあった。好奇心が少ないのだ。そういう部分を見せられるにつけ、イライラさせられた。いちいち腹を立てるのも嫌だから、「勝手にすればいいさ、おまえの人生だから」と思っていた。
息子は17歳を過ぎ、もう成人だから、そうした殻を破るのは遅いかもしれない。しかし、今のままだと単なる保守的なブラジル人になってしまう。そう思って今回展示会に連れて行った。
あいにくRon Mueckの展示会は長い行列ができていて1時間は待たなければ入れそうにない。待たなければいけないことは予想していた。しかし、来年になると息子も忙しくなり行く閑もなくなるだろうから、もしかしたら運よく入れるのでは、と甘い期待をしていたのだ。
急きょ、ダリ展にいくことにした。こうして息子と何時間も歩くのは久しぶりのことである。ほとんど二人の間に会話はないが、居づらい雰囲気ではない。日系人画家のトミエ・オオタケ画伯が作った美術館を目指す。メトロを降りるとラルゴ・ダ・バタタ広場周辺は数軒の軒を並べたナイトクラブが昼間から営業し、超ミニスカートをはいた女の子がちょろちょろ店から顔だしている。1人だったら好奇心から覗いてみたかもしれないが、息子と一緒だとそうもいかない。
ダリ展も行列ができているかと心配したが、館内は人が多かったがなんとか入ることができた。息子が思った以上に熱心に見ていたので驚いた。僕はあまりダリが好きでないのと人が多くゆっくり見られないので、むしろ僕の方がさっさと進み出口で息子を待つほどであった。
数か月ぶりに息子と歩いた半日、それなりに面白かったが、普段一人歩きになれているせいか非常に疲れてしまった。

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