１２・２４レイシの季節 (2014/12/24)
ここ数年、すっかり年末の果物になったレイシを今年初めて食べる。
サンパウロ市近郊で栽培され、今の時期に大量に出回るようになった。どうやらレイシはブラジルの大地にすっかり根付いたようだ。当初は、リベルダーデしか売っていなかったが、ここ数年はブラジル人もレイシのおいしさを知り、時期にはフェイラや路上で売られるようになった。
今１パック、リベルダーデの日本食店で５レアル（約２００円）。息子が小さなころ好きだったので買ったのだが「いらない」、という。僕も好きなので構わないが、結構がっかりしてしまった。僕も、父親をがっかりさせたのだろうことを考えると怒る気にもならない。
日本にいる頃は20年前に横浜で初めて冷凍モノを食べたときは、「さすが楊貴妃が好んで食べた果物だ」と1個の冷凍レイシを貴重品のように大切に食べたものだ。今は、生のレイシを「もういいや」というまで食べる。レイシの上品なさっぱりした味はいくら食べても飽きない後をひく味なので、ついつい１パック食べてしまう。今の日本では簡単にレイシが食べられるのか知らないが、当時のことを考えると贅沢としかいいようがない。
ほぼ世界中の果物や肉、野菜などを結構安く食べられるブラジルは「食」の部分だけ見れば、本当に恵まれた所だと思う。
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