12・26 倒れる街路樹 (2014/12/26)
4時からクリスマスのセントロを見に行こうと思っていたら、急に雨雲が垂れこめ、雷が鳴り始めた。それにともない暴風と大粒の雨も。雷の音を聞いていると、次第に近づいてくるのが分かる。最初きいたときは、随分遠くで鳴っていたが、ついには建物の真上でゴロゴロバッシャーン。付近に落ちたようだ。慌ててコンピューターの電源をとネット回線を切る。 この日だけで3本の街路樹が倒れ、今週は計58本もの街路樹が市内で倒れたらしい。旱魃でしばらく雨が降らなかったのでクッピン(白アリ)の害が進んだことが原因ひとつらしい。以前、街路樹が根こそぎ倒れているのを見たが、根の張りが地表にも地中にほとんどなく驚いた。街路樹はたいてい20mちかく(アパート7階の高さ)の樹高があるから、暴風が吹くと、クッピンに食い荒らされて弱った樹木は簡単に倒れるのだろう。 僕がよく歩く通りにも20m以上の街路樹の並木道がたくさんあり、初夏には青々とした新緑が美しく、歩くと清々しい気持ちにしてくれる。テレビの年寄のアナウンサーは何も考えずに「ああそれはもう切るしかないですね!」と短絡的に言い切った。彼はサンパウロの町から街路樹が消えたら、どんなに味気なくなり殺伐とした町になるかということを考えたことがあるのだろうか。いつも短絡的な意見を吐く、この年よりのアナウンサーには腹立たしく思うことがしばしばある。簡単に切るなんてことをせずに街路樹を残す方向でなんとか対策を考えて欲しい。
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