1・13 ゲイの好むアパート (2015/01/13)
ブラジルのアパートはたいてい門番がいて、住人が出入りする時にボタンで門をあけてくれるようになっている。泥棒・強盗避けにはこれが一番のようで、未だにパスワードを押して入るような無人の門は見たことがない(もしかしたらあるのかもしれないが)。 エレベーターが降りてくるのを待つ間、門番と2,3会話を交わした。 「最近、東洋人が多いみたいだね?」 「そうですね。大分増えましたね。 でも、とにかく多いのが、ゲイですよ」 「へえ~」 僕の住むアパートの建物はかなり大きく、入り口が3つもある。もう築60年ほどにもなり、市の文化遺産にもなっている。 「ゲイは古いアパートが好きなのか多いですね。もう、掃いて捨てるほどいますよ。出口ブチュブチュキスしたりするからもう見てられない!」そういって門番が顔をしかめた。 僕のブロックのアパートは古くから住んでいる家族が多いので、エレベーターでもゲイに乗り合わすことはほとんどなく、いままでそれほど気にかかったことはなかった。多いという話を聞いて驚いた。繁華街が近いセントロという立地条件と、レトロ調の建物に惹かれて住むゲイが多いのだろう。 教養があり優秀でレベルの高い、そのうえ人当たりも抜群によいゲイもいるが、サンパウロのセントロあたりでみかけるほとんどのゲイは煩くて神経質、すぐキレしつこいという手合いが多い。僕の住む建物に、「結構多い」ということは気が付いていたが、そんなに多いとは思いもよらなかった。できれば、できるだけかかわりたくない人たちである。
 | 僕のアパートは22階の正面。景色もよく気に入っている |
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