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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・15 また、水が出ない!

1・15 また、水が出ない! (2015/01/15) 「げ~、また!」朝、トイレで水を流そうとしたら出ない。昨日午前中に、でなくなっていた水が夕方に出るようになっていたから、もう大丈夫だと思っていたのに。
 いろんな人に話を聞いてみると、どうやら水圧が足らず、27階のタンクまで水があがらないらしい。ただ、多くの人がトンチンカンな答えをしたのには驚いた。水が直接通りからアパートに来るモノと思っている人が多かった。
 水がない、ということがこれほど不便だとは思いもしなかった。今は、皿を洗った水もそのまま流さず、もう一度使うようになったし、シャワーの水も、たらいに受けてトイレに使う。洗濯も以前のようにふんだんに水を使ってという訳にはいかない。本当にこまったものである。地区によっては水も電気もないというような所もあるらしいから、1日1回は水道が使えるだけでも、ましな方かもしれない。いくら苦情の電話をかけても出ない、来ない、ちゃんと直さない電気会社に腹をたてた住民が電気会社の車が袋小路から出られないように嫌がらせをする地区もあったらしい。気持ちも解らないではないが、そんなことをすれば、よけい工事が遅れてしまう。
 表面的には、自然災害ではあるが、人災とも言える。去年の6月ごろから水不足は始まっていた。アルキミン州知事と水道会社は、行いもしないプロジェクトをテレビで発表するばかりで、一向に手をうってこなかった。雨季になれば雨が降るだろうと、甘い予測をたてた結果がこのざまである。この知事は、ゆくゆくは大統領になる、なんてことを考えていようだが、格好つけばかりで無能、これほど市民から嫌われてしまえば、とても無理だろう。去年の選挙も地方の金持ち票がなければ落選していたらしい。
 つい最近まで、水を節約すれば、ボーナスで水代を安くすると言ってたものが、今度は水を使い過ぎているものには、罰金制にすると言い始めた。罰金に反対していた裁判所も、ついには認めたようだ。政治家が悪いと一般庶民は苦しめられるばかりである。今週末にはまたデモが予告されているが、水、電気、税金値上げと、市民はストレスが溜まりに溜まっているだけに、前回以上に荒れそうである


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