1・17 次回は (2015/01/17)
メトロ・パライゾ駅の地下道に入る階段で、バイオリンの繊細な音が流れてきた。通路に入ると20代ほどの若い黒髪女性が真剣な顔で弾いていた。うまいかヘタかなんてことは音楽オンチの僕にはわからないが、パワフルなエネルギーが感じられた。写真を撮らせてもらおうかと思ったが、なんとなく断れそうな気がしたのでやめた。意外にこういった感じのミュージシャンは、頼むと喜んで撮らせてくれる人が多いのだが、僕の方に頼むだけのパワーがなかった。 彼女の前を通り過ぎるときにふとバイオリンケースーを見ると、けっこうたくさんの募金が入れられていた。彼女の演奏には、何か人を引付けるものがあるのだろう。ちょうど演奏が終わり、後ろから来る人が手を叩いた。その時、彼女と目があった。この時にニッコリでもできれば、僕のことを覚えていてくれる可能性がほんのわずかでもあったかもしれないが、もともと不器用な僕には、とてもそんな器用なことはできなかった。改札に入ってから、少しでも募金すればよかった、と後悔した。もしかしたら、次回会ったときに、写真を撮らせてもらうのに、頼みやすくなる可能性もあったのに・・・。次回遭ったら、写真を撮らせてもらえるよう、がんばって頼でみよう!
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