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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・22 妙な安心感 [画像を表示]

1・22 妙な安心感 (2015/01/22)  
 今朝は、曇りで気温が低い。肌寒いほどではないから20度ほどではないだろうか。このくらいだと過ごしやすいのだが、急に5度ちかく下がると身体がついていかない。朝から身体がだるい。まったく年を取ると、たかだか5度さがっただけで、だるく感じるのだから困ったものだ。これくらいの温度で散歩にでかけたら、散歩後にうっすらと汗をかくていどで気持ちが良いのだが、散歩に出かける直前まで降っていたし、雲があつく垂れこめていたので迷った末やめた。その後降らなかっただけに残念である。

 ニュースを見ていると、暗い話題ばかりで、見ている方も重たい気持ちになる。ガソリンはあがるし、空港ストはあるし、相変わらず犯罪は激発している。世界ではガソリン価格が下がっているのに、なぜあがるのか不思議であった。ニュースをよく聞くと税金があがったためであった。ブラジルの税金の高さは世界でも有数だ。気づかないうちに、消費税として取られていくのだからたまったものではない。テレビのニュースも新聞も読まない人(かなり多い)は、商店のオーナーがどんどんあげているだけで、税金のせいだとは思わないだろう。さらに政府や州政府はずるいから、年末やカーニバル前に公共料金の値上げや税金をあげ行いうやむやにする。国民のほとんどはバカンスを楽しみカーニバルに浮かれているから頭の痛いことは見ようとしない。
 まさか、年末だからカーニバルだから、といって、税金などの上昇にほとんど目を向けないことはないだろう、と思っていたが、実際、あまり関心を向けないようだ。今、ぼくは、水がなくなるのが不安でたまらない。しかし、周囲の人はほとんど不安を感じてないようだ。もちろんまったく気にしていないことはないのだろうが、市内には雨も降っているし、水道も時間帯によっては断水があるが、ずっとでないし、とりあえずは困らないからあまり気にしていないのだ。なんとも生ぬるい風呂に入っているような「妙な安心感」を周囲に感じる。これは税金の上昇などにも同様なことが言える。物価高を感じるが実際ドンと払うことはないから、まだ身に沁みない。
 大学の専門家に言わせると、カーニバル後に、水が底をつく可能性が十分あるという。カーニバルには世界中から観光客がやって来るだろうし、彼らには節水なんて気はないから、ただでさえ危ない水はどんどん使われるだろう。雨が降ることを祈りたい
 さらにカーニバル後には、いろいろなモノの支払がドンとやって来る。家屋税、車税、学校の授業料・本代、・・・・。この時、初めて、税金の値上がり、公共料金の値上がりを痛いほど感じる人が多いだろう。デモ抗議がまた吹き荒れそうである。政府、政治家のほとんどは自分の懐が肥えることしか考えていないから、実際の公共機関の投資やプロジェクトはほとんど考えないが、おそらくデモの抑え込みには既に対策をたてているだろう。

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