1・27どうなる? (2015/01/27)
銀行で、電気代を払うために列に並んで待っていると、後ろで外国人らしき男とブラジル人の女性が話し始めた。 「どうしてあなたはブラジルなんかにいるの? 水も電気もなくなりかけているし、そのうえなんでも高い。治安も悪い、いいとこなんてほとんどないじゃないの」 さっきまで、スペイン語でまくし立てていた男は黙ってしまった。おそらく彼もその通りだと思っているのだろう。 自分に言われたような気持ちになって僕は聞いていた。確かに、以前は治安が悪いものの、豊富に果物や野菜があり、食材は安かった。しかし、今は、生活の根幹をなす、水と電気が危ない。本当に危ない。そのうえ、食材をはじめいろんなモノがどんどん上がって行く。田舎から出稼ぎでやって来てサンパウロに住みついてしまった人の中には、田舎に帰る人も出始めていると言う。 「サンパウロは、モノが高いし、水も電気も危ない。水はしょっちゅう断水だし、本当にすみづらくなった。田舎に帰った方がいいかな、と真剣に考え始めているよ」と、テレビのインタビュアーにノルデステ出身のおじさんは言う。 こんな話ばかりを聞いていると、いざというときに僕もサンパウロ脱出を考えておいた方がいいかな? という気になってきた。 いったいどうなるのだろう
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