2・16 日本人の頑なさ (2015/02/16)
路上カーニバルの写真を撮っていて、よく「写真を撮ってよ」と言われる。撮り終わって「この写真どうするの?」と聞かれる。お金がかかる訳でもないので、頼まれれば撮るが、もし本人が送って欲しいと言えばメールを聞いて送るが、そうでなければこれらの写真は僕には不要なモノなので消してしまう。さすがに消すとは言えないから、「何もしないよ」ということにしている。 今まで数十人のブラジル人に写真を送ってきたが、お礼のメールを送ってくる人はゼロと言ってもいいくらいで、これまでわずか一人である。別にお礼の言葉が欲しいというのではないが、ちゃんとついたかどうかくらいは知りたい。「メールを送ってくれたら折り返し送るから」と、こちらのアドレスをあげても、まず送ってくる人はいない。その時は「是非見たいから、忘れないで送ってね」というが、そのとき限りですぐ忘れてしまうのだろう。 送る限りは少しでも良い写真を送りたいから、焦点や明るさを調整して送る。ブラジル人の書くアルファベットは解りづらいから、何度もアドレス間違いで戻って来ることもしばしばだ。簡単な作業なのだが、意外に面倒くさい。 日系人の友人に聞くと、ブラジル人はこんなものらしい。カメラマンにしても送る人はいないらしい。どうも日本人の頑なさが年を重ねるつれますます出てきて、一度約束したら頑なに守ろうとしてしまう。ブラジル人に何かをしてあげても、お礼が返ってくると思ってはいけないのだ。それだけに、昨日のフェイラでのように全く期待していないお礼を受けると本当にうれしい。
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