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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・17 カーニバルに対するブラジル人の熱意 [画像を表示]

2・17 カーニバルに対するブラジル人の熱意 (2015/02/17)  5時半から始まる路上カーニバルに出かけた。着いたのはちょうど5時半。集合場所のルーズベルト広場には既ににポチポチと人が集まってきている。人はどんどん集まるものの30分経っても、主催者は来ない。1時間がすぎたが、まだ来ない。今までの経験から1時間の遅れは当たり前、2時間後にやっと行進が始まるのは普通だということを知っていた。1時間半後、主催者が現れ、スピーカを積載した小さな車に電飾の飾りつけを始めた。まったく今更である! 「そんなことは、前日にやっておけ!」とぶつぶつ独りなじる。他の人を見ると、退屈そうにしているが、それでも皆じっと始まりを待っている。もう行進が始まる、と言う時に雨がポツポツ降り始めた。この頃の雨はすぐ止むので、本降りにはならないと思ったが、止むことなく雨足はますます強くなっていく。これでは、カメラが濡れて写真は撮れないので、雨宿りをしている人々の写真を何枚か撮って帰ることにした。
 それから1時間半ほどのち、カーニバルでよく流れる軽快なリズムの音楽がアパートの窓から飛び込んできた。覗くと、ルーズベルと広場にいた人々の行進であった。雨は結構降っている。この雨の中を行進するとは! それも数百人の人々である。あきれてしまった。かなりの人が帰らず行進を待っていたのだ。てっきり解散になったモノと思っていたのに!ブラジル人のカーニバルに対する熱意というか執念には感心した。
 この夜、サンパウロで最も路上カーナバルが盛り上がる地区ヴィラ・マンダレナでは、おそらく住民との間で取り決められている? カーニバルの終了時間午前1時を過ぎても帰らない人々に、掃除夫? 住民?が警察に通報し、警官隊が出動した。人々が先にビール瓶を投げたのか? 警官が先にガス弾を撃ち始めたのかわからないが、通りはガス弾が飛び交う戦場と化してしまった。4人が軽傷を負ったらしい
 最近の警官は力づくで民衆を排除しようとする傾向がある。明らかに過剰の行動と僕は思うが、テレビのアナウンサーに言わせると、早く帰らない、人に迷惑をかける方が悪いのでガス弾撃ちこまれても仕方ないらしい。おそらく一般ブラジル人もそう思っているだろう。決して、深夜まで、通りで大騒ぎをするのを認めるつもりはないが、武器を使って排除する警官隊の行動は過剰だと思う。

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