2・19カーニバル後は? (2015/02/18)
18日は「灰の日」。一般的にはカーニバルは終わりであるが、ブラジルの3大カーニバルの地として有名なサルバドールとレシフェ・オリンダでは今週の日曜日まで続くそうである。今年のカーニバルは盛り上がらないのでは? と心配したが、結局、通年以上に盛り上がった感じがする。 サンパウロでは、数年前まではサンボドロモの会場が盛り上がる以外は、カーニバル好きが集まってちょろちょろと行進をするくらいだった。実際、周囲のパウリスタ(サンパウロっ子)に聞いても「カーニバルは嫌いよ」という人が結構多かった。 それが去年あたりから、参加型のカーニバル・デ・ルア(路上カーニバル)が盛り上がり、今年は約100万人が路上に繰り出したそうだ。もともとブラジル人は皆で飲んで、騒ぐのが大好きな人たちであるから受けるのは当然である。さらに今年は、治安の悪化、物価高騰、水不足など抑制された生活が続き市民にストレスが溜まりに溜まっていたこともある。人気の場所には、数万人が集まり盛り上がった。 月曜の夜には、路上カーニバルで人気のヴィラマンダレナ区にもたくさんの人々がなだれ込み、午前1時を過ぎても帰らない人々に警察が介入しガス弾を打ち込み、人々を排除した。その様子を見ていた周辺に住む知人によると、女性を殴打するなどかなり暴力的だったらしい。今日のテレビのニュースでは、集まった人々がゴミをまき散らし大麻を吸い、アルコールを飲酒し、騒ぎ、住人に対していかに多大な迷惑を及ぼしているかということに焦点が当てられたニュースが流されていた。本当のことではあるだろうが、警官が暴力的に人々を排除したことは一切ふせられているだけに、警察の行動を正当化しているような感じを受けた。ブラジル人数百人が集まると半端な煩さではないことは僕自身も体験しているから住民の迷惑もよく解る。昨夜は初めから警察隊が投入され、平穏に荒れることもなく人々は引き上げたらしい。なぜ最初からこういうふうに平和的に人々を帰すことができなかったのか? 警察にも、かなりのストレスが溜まっているように感じる。 カーニバルのおかげで、人々のガス抜きは随分されただろう。これからさまざまな支払、最近の雨で幾分よくなったものの続く水・電気不足など、問題が待ち受けている。市民はどういう対応をとるのだろう?
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