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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・22シソ入りピラニアスープが美味い! [画像を表示]

2・22シソ入りピラニアスープが美味い! (2015/02/22) 「前の魚屋に新しいピラニアが入ってるよ!」
 僕のピラニア好きを知っている、魚屋のサミエル(日系人)が教えてくれた。
ピラニアをおいしく食べる秘訣は1にも、2にも新鮮な事である。とにかく新鮮でなければならない。古いものは、臭くて食べられたものではない。一度失敗してから、2度と古い魚には手を出さないことにしている。
 ピラニアの一般的な食べ方は揚げやスープである。刺身にしても、鯛のような食感がありおいしいが、ちょっと寄生虫が怖い。僕は、もっぱらスープである。ピラニアスープは脂が多く、コクがあって美味い。この脂に精力をつける成分があるのか? 食べた翌日はたちまち元気になる。ところが、大学で分析したところ、それらしき成分は見つからなかったらしい。しかし、パンタナールの現地人はピラニアスープを飲むと精力がつくと、と言っているし、僕自身も実感している。なんらかの成分が含まれていると僕は思っている。
 1キロのピラニア(2匹)をブツ切りにしてもらい、家に帰って水を多めに入れてくグツグツ煮込む。現地の人などにいろいろレシピを聞いたが、すっかり忘れてしまい、結局、独学的に適当に作っている。ニンニクは必須であるがあとは、超適当。一番の要点は匂いけしと言う点なので、匂いの強いコエントロなどを入れるとおいしい。普段使わないコエントロは家になかったので、ちょうど、買ったばかりのシソを細かくきざみ、できあがりの直前にぶっこんだ。
 うまい! シソの味が、なんとも日本的な味をかもしだし、ピラニアの深みのあるコクに繊細さを加えている。現地で食べるピラニアスープが一番おいしいとは思うが、今回のピラニアスープのできは、自分が作った中では一番のでき! シソを入れたのが良かった。
 スープだけ取り出し、3回煮込んだ。さすがに3回目にはほとんどダシもでなくなったので、日本製のカツオ出汁の元を投入。魚肉をそのまま捨てるのはもったいないので、大きな身だけ取り出し、ほぐしてスープに入れる。ここで気を付けなければならないのは、小骨である。ブラジルの川魚の骨はYの字型になっていて、ノドにひっかかるとなかなかとれない。アマゾン流域やパンタナールで生活する人々は、小魚を食べるときには、ハモを料理するときのように細かな千切りを入れる。僕も一度骨がノドにひっかかり大変な思いをしたことがある。大きな身だけを取り出し小骨はしっかりとりのぞきスープと一緒に食べた。
ちなみに、現地の大きな町のレストランなどでピラニアスープを頼むと、冷凍スープを解凍してだしてくる所もあるので確認して頼んだ方が良い。ピラニアスープは冷凍ものを飲んでも、その美味さは実感できない!
 本場こってりとしたピラニアスープが懐かしくなった。行きたいなパンタナール。

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サンパウロで売られているミナス産のイエローピラニア。個人的にはパンタナールのジャイアントイエローピラニアが脂がのっていて一番おいしいと思う


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