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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・26 集中豪雨で大混乱 [画像を表示]

2・26 集中豪雨で大混乱 (2015/02/26)  僕の住むセントロ地区では普通あまり集中豪雨にはならないのだが、それでもかなりの量の雨が降った。市内の東部を中心に19年ぶりの大雨だったらしい。テレビでは、道路が川と化し、普通乗用車だけでなく、トラックなども立ち往生している画像がながされた。メトロ、近郊列車、バスの運行がストップしてしまいサンパウロ市内の交通網はズタズタ大混乱に陥った。さらにたくさんの街路樹が電線をブチ切り倒れたために停電の地域が続出した。
 ちょうど夕方の帰宅時間だっただけに、メトロや列車の構内には人が溢れ、地下鉄バラフンダ駅では、いっこうに来ない列車に怒った乗客が構内を破壊しはじめ、あやうく暴動寸前になった。列車やチケット売り場の破壊はあったが、警官がかけつけ大きな暴動にはならず、最小限の破壊で済んだようだ。この辺を見ていると、日本人とブラジル人の大きな違いを感じずにはいられない。もし、日本だったら怒ってモノを壊すような人はいないだろう。皆迷惑そうな顔をしながらもじっと静かに待ち続けるか、別の交通手段を考えて行動すると思う。
 最近のブラジル人はすぐ暴動し、モノを破壊するようになったように思う。それだけ、水不足に税金値上げ、政治家の汚職、治安の悪化など市民のストレスが限界にきているのでだと思う。 デモ抗議で破壊行為を行うブラックボックスの影響も少なからずあるような気にする。一昔前だったら、「仕方がないね~」と言いながらのんびり待っていたのではないだろうか?
 今のブラジルは世界から怒涛のように便利なモノが流れ込み、誰もが車や携帯を買えるようになり、大都市の日常生活は急激に便利になった。その反面、ブラジル人ののどかさ、大らかさが消え、いらいらした人が増えたように感じる。
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みるみる雨雲が広がり大粒の雨が降り始めた

 


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