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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・28 もって生まれた愛嬌

2・28 もって生まれた愛嬌 (2015/02/28)  おかしいなと思ったり、間違っていると思ったりすると、すかさず口に出してはっきり言うようになってきた。これがいいことか? 悪い事か? よく解らない。どんどん日本人の謙譲の気持ちや忍耐強さが欠如し始めているような気がしないでもない。もっとも、ブラジルに来るような若者の話を友人に聞いていると、ずうずうしくて利己的な人間が増えてきているらしいので、たとえ日本人の中に入ってもそれほどめだつ存在という訳ではないような気がする。
 息子とメルカードやフェイラに行くと、僕にたくさんアミーゴ(日本語で言うと顔なじみ的な友人)がいることに驚く。普段、家ではあまりしゃべらないからびっくりしたようだ。外に出たら、自身の情報サイトやブログに書くためにできるだけたくさんの情報を集めようとするから、どうしても話す機会が増えるのだ。これは自分では良い傾向だと思っている。もともと気弱で奥手の人間なので、人に話しかけるのは苦手であった。今では全く知らない人にも気軽に話しかけることに慣れてきた。それにつれ、タイミングが合えば気軽に「写真を撮らせて」と頼めるようになった。
 僕の友人に長年ブラジルに住み続ける人がいる。その人は本当に話がうまい。たとえ怒っている相手が嫌味的なことを言ってきてもさっと冗談を言って切り返す。最後には相手はニコニコ笑っている。僕も、例え腹が立つことを言われても、さっと冗談で切り返し、自分のペースの会話に持ち込めるようになりたいが、こればかりは持って生まれたその人の愛嬌が左右するようでなかなか難しい


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