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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・9とるに足らないことほど気にかかる [画像を表示]

3・9とるに足らないことほど気にかかる (2015/03/09)  2週間ぶりに、フェイラに行って驚いた。ほとんどのものが値上がっている。いつも買っているテントに行くと、スイカが7レアルだったものが8レアルに。パパイアに至っては4個で6レアルだったものが10レアルになっていた。いつもスイカとメロンを買っていたのだが、今日はスイカだけにした。「あれ今日はスイカだけ?」と売り子のおじさんに言われたので、「こんなに上がったら買う気にならないよ」というと、苦笑いを浮かべていた。おそらく、他の客も皆買い渋り、売り上げが上がらないのだろう。
 フェイラでは、一般的に袋を渡され、台に山盛りに置かれた果物や野菜を自分で選んで買うようになっている。12個3レアルのライムを買うと、僕がズルをして余計に取っていないか、売り子のオヤジは一生懸命数えていた。普通、客を信じてあまりそんなことをしない。そんなことをされると信じられていないようで非常に気分が悪い。以前同じテントでキロ売りのトマトを買ったときには、1キロをちょっと越えただけで、1個のトマトを取り去り、逆に1キロを切ってしまった。それでもそのオヤジは「ハイ1キロ」と言って僕に渡してきた。文句をいうのも面倒くさいので何も言わなかったが、このオヤジのケチぶりに少し腹が立った。普通はちょっと超えたぐらいでもオマケをしてくれる。再びそんなところで買った僕が間違っていたのだ。おそらく他の客もこのオヤジのことを知っているのだろう。見ているとほとんど客がつかない。ほんのわずかなオマケで客は気分がよくなり、また来週も買おうと言う気になるのに、あまりケチケチしたり、ずるいことをしたりすると、2度と買うものかという気分になる。実際僕も、もう2度とここでは買う気はない。
 交渉をしてマケてもらって買うのが楽しみでフェイラに行く人もいるそうだが、在住の日本人の中には、売り子の小ずるさが嫌でいかない、と言う人も結構多い。僕自身も、嫌味な売り子に続けて当たり、フェイラに行くのを止めたこともあった。こんなことは取るにたらない事だということは解っているが時に気にかかる。

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