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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・15 海外にいると時代小説が読みたくなる?

3・15 海外にいると時代小説が読みたくなる? (2015/03/15) 海外にいると時代小説が好きになる?
 数年前から、時代小説をよく読むようになってきた。池波正太郎、柴田錬三郎、司馬遼太郎・・・、リベルダーデの文教にある図書館にある時代小説をかったぱしから読んでいる。サンパウロに在住の日本人もよくよむのだろう、結構数が揃っているのが嬉しい。やはり、海外にいると時代小説が読みたくなるのかもしれない。「深夜特急」で沢木耕太郎も「さぶ」を読んで思わず涙したというようなことを読んだような気がする。もっとも僕の場合は、歳をとって時代小説をよく読むようになったと言う気がしないでもないが・・・。
 最近では佐伯泰秀の時代小説をよく読む。だいたい主人公はひょうひょうとした皆に好かれる、類まれな剣術家で読んでいて痛快である。
 青年時代には、太宰治や三島由紀夫、その他の、人間関係が絡み合うような小説をよく読んだが、最近はそうした小説は読むのがしんどくてダメだ。佐伯泰秀の時代小説は、何も考える必要がなく、知らず知らずに読みふけってしまう点がいい。さほど生活に疲れているつもりはないがそういう時代小説のみならず、気軽に楽しく読める小説を好んで読んでしまうということは、どこか日常に疲れているのかもしれない。長年ブラジルに住み自分ではすっかり慣れたつもりでも、少しずつほこりが溜まるように生活の疲れがたまってしまっているのかもしれない。痛快な時代劇は、癒しの一錠の薬のような存在である


ブログ「ツカーノの目/混とんとするブラジル・・・3・13政府応援? デモ」
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