4・1 パスコア (2015/03/31)
パスコア(復活祭)がまじかに迫り、パスコアの代表料理に使う鱈が、メルカードで山積みにされて売られている。 基本的には、パスコアには肉を食べてはいけないらしいが、今時のブラジル人は、そんなことはさほど気にしない。去年のパスコアにシュラスカリア(ブラジリアン・バーベキュー)のレストランに行ったら、たくさんの人が肉をしっかり食べていた。今の人は宗教の慣習なんて気にしないのだろう。僕が子供の頃は、お盆には、あの世の蓋が開くといって、川や海には行かせてもらえなかった覚えがある。今の日本人は昔からの言い伝えなぞ気にせず、お盆でも川や海に出かけていくのではないだろうか? 市場に来る人は、信心深い中年以上の人が多ようで、たくさんの人が鱈を買っていた。 いつも行く魚屋のボックスに行くといつも見かけない、大きな冷凍魚がおかれていた。 「これ何?」 「サメ」と店のアミーゴ 「普段はおいてないのにどうして今日売っているの?」 「パスコアに、魚を買っていく人が多いから、サメもよく売れるんだ」 「へ~」 サメは古くなるとアンモニアが生じるらしいから、新しいモノを買わないとアンモニア臭くて食べられたものでない。見分け方は、色らしい。白いと新鮮な証拠。古くなると赤くなるらしい。 別にカトリックではないから、パスコアでも気にせず肉は食べるつもりであるが、できるならおいしい鱈料理を食べたい! ブラジルでは鱈料理と言えばポルトガル料理になるが、かなり高いので食べに行くのは難しい。自分で鱈を買って料理すると言う手もあるが、鱈自身が高いし、塩抜きの加減が難しそうだ。鱈のクズでも買って行って、鱈茶漬けあたりが僕にはぴったりのようだ。
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