移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・19 無添加食品生活

4・19 無添加食品生活 (2015/04/19)  午前7時、オルガニック市に野菜の買い出しにでかける。最近出かける時間がどんどん早くなってきた。前は8時に出かけていたの! この頃、オルガニック野菜が人気で、あっという間に欲しい野菜が売り切れるので早く出るようになったのだ。犬の散歩で毎日5時半には起きているから、別に苦はないが、これほど人気が出てきたのにはちょっと驚きである。おそらくテレビや雑誌で取りあげられ、たくさんの人が訪れようになったのだろう。値段も、スーパーなどで売られているオルガニック野菜の半分ほどあるから、安全でおいしいとくれば、人気が出るのは当然かもしれない。

 いつも買っている、完全自然農法で野菜を栽培しているおじさんに聞くと「朝6時から皆きているよ。今日はもう50本もダイコンを売ったよ。ありがたいことよね!」ブラジルにも知識階層を中心に、農薬の恐ろしさが少しずつ認識されはじめた証拠だ。いいことである。

 ちょうど、図書館で借りてきた「美味しんぼ101巻」は日本の食の安全がテーマであった。食品添加物の使用量に驚いた。日本に行くと、いつも体調を崩すので、日本の気候が身体に合わなくなったのだろうと、思っていた。もちろん気候などのせいもあるだろうが、普段、ほとんど添加物入りの食品を食べないから、1カ月も不慣れな添加物入り食品を食べていると身体がおかしくなるのかもしれない。

 別に長生きはしたくないのだが、死ぬまでは健康でやりたいことをやりたい、と思っているから、普段から自分のできうる限り食には気を付けている。毎週メルカードとオルガニック市に行って1週間分の野菜と魚を買ってたべているので、添加物使用の食品を食べることは非常に少ない。たまにジャンクフードが食べたくなると、ブラジル製のラーメンを2か月に1回ほど食べ、甘いモノが食べたくなると、ビスケットにオルガニックの蜂蜜(一応オルガニックということになっているが、どれほど信用できるか?)をつけて食べる。それで結構満足してしまう。もともと、さほど食べることに関心がないから、これで満足できるのだろう。こうやって考えてみると、自分でも質素な暮らしだな、と思ってしまう。

 こんな添加物をほとんど摂取しない生活をしているから、日本で毎食添加物入りの食事をすると身体が驚いてしまうのであろう。「普段、添加物食品を一切取らない近所の農家の人が旅行に行くたびに身体を壊して帰って来るよ」と、オルガニック市のおじさんが話していたが、おそらく僕自身もそれに近い部分があるのだろう。

 旅行など一切行かない、家でのみ食事をする人には完全無添加食品生活も良いのだろうが、今の時代に、そういうわけにはいかない。おじさんが「完全無添加食品生活もよくないから3分の1程度は添加物食品も食べて慣れておく必要があるよね」と言う笑い話のような話が忘れられない。

DSC_9414.jpg
メルカードの野菜


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.