4・28 ブラジルの熱帯魚事情 (2015/04/28)
水槽の水質悪化で数年飼っていたツクナレが3匹も死んでしまった。最近水をかえたばかりで安心していたのがまずかった。急激な悪化に気が付かず3匹立て続けに死んでしまった。 数年かっていただけに、非常に悲しい。大型水槽をそのままにしておくのも寂しく辛いから、魚を探しに久しぶりに熱帯魚屋を覗いてみたが、店自体が随分と寂れた感じだった。中型の魚である程度強く、泳ぎ回る魚が欲しかったが、当てはまる魚はいなかった。帰ろうとして、ふと横の水槽をみると15センチほどのカラープロキロダスがいた。値段を見るとなんと280レアル約1万円である。 この魚は、ブラジル原産の魚で現地ではジャラキと呼ばれる、さんまのような大衆魚である。「ジャラキを一度食べると、必ずまたアマゾンに戻って来る」と言われるほどおいしい、アマゾンではごくごく普通の食用魚である。僕もマナウスに行くと必ず食べるようにしている大好きな魚である。そのジャラキの生魚がなんと1万円以上とは・・・。聞くと輸入した魚だという。ブラジルでは野生の動植物一切の売買が禁じられているため、ブラジル原産にも関わらず輸入するしかないのである。やはり同じくブラジル原産のアロワナなども東南アジアの養殖魚が逆輸入されていて、それこそ目が飛び出るほど高い。ブラジルは熱帯魚のメッカだから、安いだろうという考えは大間違いである。日本よりも高い。ちなみにカラープロキロダスは日本の通販で3000円ほどらしい。 希少な魚だったら禁止されるのは仕方がないと思うが、ごく普通に居る魚まで禁止されるのは、ちょっとおかしいような気がする。熱帯魚マニアにとってブラジルは、最低の地と言える。
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