5・4 サンパウロの自宅で飲むコーヒー (2015/05/04)
家で、自分でいれるコーヒーは、何故か、あまりおいしくない。どうしてだろう? とずっと考えていた。僕の淹れ方が悪いこと、そして普通に市販されている豆だから、おいしくないのだろう、思っていた。ところが、おと年、日本に帰った際に、友人の奥さんが、「去年もってきてくれたコーヒーよ。冷凍庫に入れて保存してたの」と言って僕が以前お土産でもって行ったコーヒーを淹れてくれた。 「おいしい!」と僕がつぶやくと、「そうでしょ。おいしいのよね」と奥さんもうなずいた。 僕がブラジルで淹れたものと比べると香りもよく同じメーカーのコーヒーとは思えなかった。そのときは、奥さんの淹れ方がよいのだろうと思っていた。 FBでべつの友人とコーヒーの話題になった。「水の質が関係するかもしれないね」とういうコメントを見てはたと気づいた。確かに水の質は大きく関係するかもしれない! ネットで調べてみると「マイルドなコーヒーを好むのなら軟水でいれた方をより美味しいと感じると思います。また、苦味のコーヒーが好きなら硬水を使用した方が、若干苦味が際立ちます」とあった。つまり水の質によって味も少し変わるらしい。日本では好みによって水質の異なる水を使い分けることができるが、ブラジルでは難しい。僕の住むサンパウロの水道水は硬度0~50で硬質で硬水らしいから、苦味をよけいに感じるはずだ。 サンパウロの水道水は下水もかなり入り込み、軟・硬質以前に、最低の水質だ。コーヒーには市販されているミネラルウォーターを使っているが、それでも日本の水と比べると質はあきらかに悪いだろう。さらに僕の淹れ方のまずさがおいうちをかけて、本当はそこそこおいしいコーヒーの味をおとしていたのだと思う。 改めて水の重要さを感じる。
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