5・28 読書 (2015/05/28)
撮影に行ったブラジル人のアパートで驚いた。 本棚に一杯本が並んでいたからだ。というのは、ブラジル人はあまり本を読まないので、棚はあっても一杯の本が並ぶ家は少ない。もしかしたら、ブラジルの一般家庭でこれほどたくさんの本を見るのは初めてかもしれない。アパートがあるのは高級住宅街のジャルジンパウリスタ外れだから、この家族は中の上クラスにあたると思う。 5,6年前には、バスやメトロで本を読む人をよくみかけたが、この頃はめっきり見なくなった。今は、スマホを見る人ばかりである。ブラジルの非識字率は世界ワースト8位だそうだ。サンパウロでは文字が読めないという人はほとんどいないだけにちょっと信じられないが、地方の高齢者にはかなり多いらしい。 僕自身、本が読むのが好きで毎日少しでも本でもマンガでも文字を読みたい。日本の書籍を日本語専門の本屋で買うと価格は2倍~3倍もするのでとても買えないし、本が溜まってくると置き場所にも困るのでここ数年はほとんど毎日リベルダーデの図書館に夕の散歩がてら通って借りて呼んでいる。ここ最近はすっかり時代小説にはまってしまい図書館の時代小説はかなり読んだ。 息子に、読書の面白さを何とか知ってもらおうと本やマンガを何度か買い与えたが、いまいちうまくいかなかった。ひとつには本が高いこともあり、なかなか思うように買い与えることができなかった。例え息子がそのときにはあまりよまなくても、飲み代を減らしてでも本を買い与えるべきだった。本を読むことの素晴らしさを伝えきれなかったことを、今となっては後悔している。
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