5・31 満開のイッペーローショ (2015/05/31)
久しぶりに美術館に行った後、町の散策。 イッペー・ローシャの花が、町のいたるところで満開に咲いているのを気付いた。最近でこそ街路樹の花に興味を持って見るようになったが、それまではたまたま通りがかりに花が咲いているのをみてせいぜい「綺麗だな~」と思うくらいで、サンパウロでイッペーの花がいつごろ咲くなんてことなど一切しらなかった。 検索してみると、サンパウロでは5月の終わりころから9月あたりまで、紫、黄、白、薄紫のイッペーの花が咲くらしい。去年は春先に黄色や白色のイッペーの花を撮った覚えがある。ということはこのイッペー・ローショがサンパウロのイッペーの咲き始めということになる。 問屋街25・デ・マルソの入り口辺りに、丸いぼんぼりのような花玉を何個もつけたイッペーを発見。ゴミゴミした雑踏の中で咲き誇るイッペーの周辺が、ほんのり明るくなっているような気さえする。僕が写真を撮り始めると数人の通行人が立ち止まって携帯で撮り始めた。ブラジル人は交通事故や喧嘩・騒ぎ・大道芸などはすぐ写真や動画を撮るのだが、町の中の花などはあまり撮る人がいないように感じる。おそらく毎日の生活に追われ、さほど気に止まらなくなっているのであろう。 撮っても撮っても納得のいく写真が撮れない。そうしているうちに、目つきの悪い二人組の男が近くにやってきた。この辺は問屋街に買い出しに来る客を狙う強盗が多いので危険だ。最近は人がいようがいまいが、おかまいなしに銃を出してお金や携帯を強要する強盗が多いから怖い。これは去り時だと感じ、その場を離れることにした。後ろを振り返って二人の男を見ると、お金のやりとりをしているような感じであった。もしかしたら麻薬の売買をしているのか??? とにかく不審なものには近寄らないのが一番である。サンパウロでの撮影はあまりねばらず、さっささと撮っていかないと危ない。そういうことからすれば、ここでは納得のいく写真を撮れずに粘りすぎた感じがする。しばらくこのイッペーの写真を撮りに通うことになりそうである。
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