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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・15間違い電話とブラジル経済

6・15間違い電話とブラジル経済 (2015/06/15)  この頃、間違い電話がしょっちゅうかかってくる。おそらく銀行などのとりたての電話だ。直接かけてくるのではなく、会社内の回線をつかっているので、電話にでると数秒の間があってつながるのでわかる。「〇〇〇さんですか?」と聞いてくるので「番号の間違いだよ」と言っても毎日何度もかかってくるので煩い。それも異なる番号で異なる人がかけてくるから性質が悪い。ちなみに、ブラジルでは電話が掛かってきても決して自分の名前は明かさない。悪用されたりすることがあるからだ。
 こういう電話での取り立てをしている友人に聞くと「掛ける側は自分で人を選ぶわけでなく、コンピューターが勝手に選ぶからね、どうしようもないだよ。ブラジル人は嘘をつくのがうまいから、間違い電話だと言っても何度もかけるよ」
 同じように何度も電話がかかってきたと言う友達に聞いても、電話をやめさせるのはなかなか難しい、という。「この番号が自分のモノで名前の人間は自分でないということをちゃんと説明しなければならないから、かなりポ語をきちんと話せないと難しいね」
 今、ブラジルは不景気だから、カードでモノを買って支払いが遅れたり、払えなくなったりしている人間が増えているのだろう。そういう人間に限って人の電話を書いたりする。昔雇っていたお手伝いは、未だにうちの住所を使って買い物をしているようで、請求書がしばしば郵便で送られてくる。
 1日にあまりに何度もかかってくると、むっとして応対することがある。それがたまたまお客さんからの電話だったりして困ることがある。できるだけ愛想よく電話には出るように心がけているが、あまりに何度もかかって来ると、ついつい機嫌の悪い声をだしてしまうことがあるのだ。
 友人の元銀行員に言わせると、ここ3か月もっと悪くなるらしいから、おそらくもっと間違い電話がかかってくるだろう。憂鬱である。


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