6・17 ピニョンの実 (2015/06/16)
メルカードを歩いていると、ピニョンが目に付いた。値段も1キロ5レアル(約200)で手頃である。たぶん今が最盛期なのだろう。 ピニョンというのは日本語の通称パラナ松の実のことである。実際は松科ではなくてスギ科らしいが、見た目スギというより松という感じがしないでもない。おそらく日系移民がマツに似ていることから日本語で松と呼ぶようになったのだろう?? 今が旬なので買ってみようと言う気になった。去年も買ったような覚えがかすかにあるがあまり印象に残っていないということは、たいしておいしくなかったのだろう。 ボックスのおっちゃんに何処産かきいてみた。 「ミナス産だよ」 「あれっ、パラナじゃないの。(パラナ松はサンパウロ以南に多い)」 「今は、野鳥たちのために収穫禁止らしいよ」 「へ~、初めてきいた」 料理の仕方を聞くと、圧力鍋で30~40分るだけらしい。 アパートについて早速煮てみた。圧力鍋の蓋部分のゴムがなくなっていたが、蓋をした方が速く煮えるだろうと思い、蓋をして約1時間半煮込んだ。マツというかスギのニオイがプンプンする。早速、皮をはいでみる。固くて意外にはぎづらい。それでも、3分の2ほどはぐと、プルリンと皮全体がとれるので、栗よりは簡単かもしれない。中は白くてモチモチとしてなんとなくおいしい。なんとなくというのはほとんど味がなく、わずかに甘さがある程度だからだ。決してあとをひくおいしさではない。木の実を食べているという気にしてくれる癖のない味である。以前食べた何かの味に似ているがどうしても思い出せない。 今まで、こんなにモチモチしたピニョンを食べたのは初めてある。煮方が良かったのか? もとの実がよいのか? カロリーが高いので食べ過ぎると太ると、テレビで言っていたことを思い出した。なんとなくアクもつよそうだしあまり食べすぎない方が良さそうである ちなみに、数時間後に食べると、モチモチさがなくなって固くなっていた。煮たばかりだったのでモチモチしていたのだ。ちょっとがっかり
|