７・９ アコーディオン弾きと5円玉 (2015/07/09)
冬が来た。寒いし雨が降るし、外に出る気にならない。
そうは言っても、銀行や食料の買い物など、どうしても行かなければならい所があるし、写真も撮らないとヘボになる。
リベルダーデに行くと、アコーディオン弾きのおっちゃんが、いつも弾いている反対側の歩道で弾いていた。今日はいつもと異なり青のブレザーに青のサングラスをかけちょっと洒落ている。 そういえば、おっちゃんは箱でなく帽子をつかっていた。盗ろうと思えば簡単に盗れた。サンベントウ駅近くのちょっと危ない地域の路上ミュージシャンが深い箱を使っていたことを思い出した。演奏だけでなく泥棒にも気を使わないから大変だ。
「今日はボニート（カッコいい）だね～」と言うと
「・・・向こうは、ソルチ（運）が無くて、募金してくれるひとが少ないんだ」ちょっとはにかみながら、ニコニコと笑った。
募金箱がわりにしていた帽子がなくなり、代わりに筒状のものが置かれていた。２レアル（約８０円）札を募金し「どうしたの？」と聞くと
「メニーノ・ド・ルア（ストリートチルドレン）が盗んでいったんだよ。この筒だったら盗れないからね」
「あんたのくれた、あの穴の開いたコインは、ソルチがあったよ。交換してくれ、と言われて交換したんだ」
今年の初めに５円玉と50円玉をあげたことがあった。この間は、失くした、と言っていたのに・・・。多分、お金に困って売ってしまったのだろう。とにかく、おっちゃんの役にたったのだから良かった。
「また、持ってくるよ」そう言って別れた
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