7・12 身近さとギャップ (2015/07/12)
知人に日本のTV番組録画DVDをたくさんいただき見ている。その中に、「ヤマト2199」があり、中学生時代に見た「宇宙戦艦ヤマト」の続きものと思い楽しみにしていた。 続きではなく、本筋が同じでものであったが、主題歌や絵はほぼ同じで当時が懐かしく蘇ってきた。毎週、「宇宙戦艦ヤマト」が楽しみで楽しみで、心震わせながらみたものである。それだけに大きな期待があったせいか、2199はさほど感激がなく、少し冷めて見ている。 それほど感激しなかった理由には、期待が大きかったせいもあるだろうが、本筋が同じであったこと、僕自身が年をとったこと、日本でなくブラジルでみていること、仕事をしながらみていることなどがあげられるだろう。当時は、一心に見たが、今は写真調整をしながら片手間である。 画像やストーリーよりも、当時と同じ主題歌かに感激した。「・・・旅立つ船は~、宇宙戦艦ヤ マ ト!」の部分はあまりに懐かしく一緒に口ずさんでしまった。歌ったこともないのに、覚えていることにも驚いた。 20年ちかく海外に住んでいると、日本の政治・経済・事件はともかくとして、今の流行・風俗には完全に浦島太郎である。TVドラマやお笑いなどは、付いていけない。 もらったDVDも、ついつい勧善懲悪モノの時代劇などを先にみてしまう。年をとったということだろう。当時、時代劇を好んでみる父母や、おばあちゃんの気持ちが解らず、どうしてストーリーの筋がわかりきった時代劇をみるのか、不思議だった。今は、同じような筋だからこそ面白い、簡潔な面白さ、が解るようになってきた。「寅さん」の面白さが解ってきたのも20代後半だったような気がする。 父が亡くなってからほぼ毎年行っていた日本も、2年行っていない。サイト・ニュースやFBを毎日みてるので、以前よりずっと日本は身近であるが、それでも自分の感覚が日本から離れていっているのを感じる。僕自身が、ブラジルの日本人社会からどんどん離れブラジル社会の中に埋没しはじめていることもあるだろう。次回日本に行ったら、今まで以上にギャップを感じそうである。
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