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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・13「どこも同じ、安全なところなんてない」 [画像を表示]

7・13「どこも同じ、安全なところなんてない」 (2015/07/13) この頃、サンパウロ近郊の町、モジダスクルーゼスで、麻薬関係の殺人事件が続いている。今月10人近くが射殺され、犯人は捕まっていない。
 この町には、昔から日系人が多く、農業をしている知人も町のはずれに住んでいる。彼にリベルダーデ(東洋人街)でばったり出くわした。
「最近、モジも殺人事件が続いて危ないですね~」
「今は、どこも同じで安全なところなんてないからね」
 確かに、その通りで、ブラジル全国安全な所なんてないかもしれない。数年前までは田舎は都市に比べずっと安全だったが、この頃は必ずしもそうとも言えない。農場が襲われたり、町の警備の薄い銀行が襲われたりしている。田舎は、人や警察が少ない分、襲われたらひとたまりもない。皆顔見しりだけに、口を塞ぐために殺されることもある。事件頻度は都市に比べ少ないだろうが、助けられる可能性が少ないだけに怖い。
 ある駐在員と話していて
「セントロ(僕の住んでいる地区)は危ないですね。うちの辺りは大丈夫ですよ」
 と言われ、「どこも同じですよ」と言いかけてやめた。
 パウリスタ付近の家賃が月40万円以上する高級住宅地には、日系企業の駐在員やお金持ちが多く住む。この辺は犯罪がすくなかったようだが、最近はこの辺も日本食レストランが襲われたり、高級アパートが襲われたり、じわじわと犯罪が増加している。何より今までいなかった一夜を過ごす路上生活者がパウリスタ大通りに増えたし、携帯盗難はパウリスタが全国1だ。
 一方、僕の住むセントロは、昼間は人通りも多く、警官の巡回も多いが、夜になると人通り、警官の巡回も減るので10時以降は、危なくて出かける気にはとてもならない。
 今のブラジルは安全だと言えるところは、知人のいうように無いに等しいのかもしれない。

 ちなみに、ブラジル旅行する場合、グループ旅行は、ガイドが付き、バスなどでの行動なので、危険は少ないと思う。ただし、自由行動中や個人旅行などの場合には、話が変わる。注意してし過ぎることはない。
意外に旅行者が襲われたというニュースが少ないのは、旅行者は襲うな、というような情報が警察から犯罪者に流れているのかもしれない?? W杯時には、そういう話も聞いた。もっとも、旅行者がへっているだけかもしれないが・・・??

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写真はセントロ。危ない雰囲気は感じられない・・・。パウリスタ大通りは危ない雰囲気などは微塵もない。しかし携帯盗難は全国1


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