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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・22牛タン [画像を表示]

7・22牛タン (2015/07/22) メルカードで牛の肝臓を買おうと、臓物専門店に行くと、牛タンが目に入った。最初は買う気もなかったが、なんとなく値段を聞いてみた。
「本当は13レアル(約520円)だけど、あんたには特別に12レアルにするよ。アミーゴ」
 特に中国人客が多い店では、バカのひとつ覚えのように店員の多くがこういう言い方をする。
中国人は豚の内臓をよく買うようで、この店は中国人客が多いのだ。彼らは煩い程に、「安くしろ、安くしろ!」というので店員も、買う気を煽ろうと、こういう言い方をする。どうせ初めから12レアルなのだろう。別に1レアル安くしてくれるから買う気になったのではなく、まだブラジルで牛タンを買ったことがなかったので、つい誘われたのだ。マンガ「クッキングパパ」でタンシチューが出ていたことを思い出したこともある。タンシチュウーもいいな~、と思いながらタンを見ていると、皮を取らなければならないことを思い出した。うーん、果たして僕に皮を取ることができるのか・・・。
「皮はどうやって取るの?」と尋ねると
「買うなら取ってあげるよ」というので即決した。
 店員の白人系の男は、1本のタンをガラスケースから取りだすと、ひっぱたり叩いたりして伸ばして表面の皮をそぎ落とし始めた。思ったより簡単に皮がスパスパ切られていく。恐らく包丁がよく切れるのだろう。僕の切れない包丁ではとてもこんなにうまくきれるとは思えない。頼んで良かった! 下側の肉を切り去り、横の皮、上の皮、そして下の皮の順でそぎ落としていく。みていると、ちょうど魚の皮を取るような感じで上手にそぎ落とした。
「ところで、あんた中国人?」突然売りの兄ちゃんが聞いてきた。以前に日本人だと言ったのに!! 「違うよ」「韓国人?」「違う」「日本人!」「そうだよ」。「バカ、もう忘れたの?」、と言う言葉を飲み込んだ。彼らにとってアジア人は皆同じなのだ。怒ってもしょうがない。
牛タンは、知人のおばあちゃんに、去年味噌漬けをもらって食べた以来である。早速、

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内臓は一般のスーパーではあまり見かけないが、メルカードには専門店があり、豚耳、足、金玉、ペニス、コブクロ、牛豚たいていの内臓は売られている。 右の白いモノは牛の金玉


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