8・8 乱立しはじめた無農薬野菜市 (2015/08/08)
無農薬野菜人気で最近はいろんなところで無農薬野菜の市が立つようになったという話を聞いた。多くの市民が食の安全に関心を持つことは非常に良い事だと思う。サンパウロ最大のイビラプエラ公園でも市がたつようになったらしい。 「いろんなところで市がたつようになったらしいけど、その影響で客がすくなくなりましたか?」僕がいつも利用する無農薬野菜市のおじさんに聞いてみた。 「いや、そんなことはないね。むしろ多くなったくらいだよ。この市にはこの周辺の人が買いに来るし、他の市にはその周辺の人がいくのだろうから、影響はないね~。 この市で生産する農家が直接うっているけど、たとえばイビラプエラなんかだと、農家が販売しているんじゃなくて市で売る人が農家から買って売っているらしいよ。 この市で販売するには、厳しい管理が行われていて、本物の無農薬野菜だけだけど、その辺も他はどうなんだろうね?」 「そうなんですか、それじゃ~、信用できないですね」 ブラジル人も中国人同様で、嘘をついてでもとにかく儲かればよい、と考える人がほとんどで、本物を消費者に食べてもらいたい、というプライドを持って野菜を作る、あるいは売るなんて人は10%もいないだろう。 「この市で販売する人の多くは家族に病人を抱えた人が多いんだ。うちにしても、農薬でうちの兄貴が病気になっちゃって、農家を止めるか、無農薬に切り替えるか、どちらしかなかったんだ。それで、無農薬野菜を作るようになったんだ。農薬の恐ろしさを実体験している人が多いし、厳しく管理されているから、ここは信用できるよ」 そういって、おじさんはニッコリ笑った。 ブラジルは世界でも1,2を争う有数の農薬消費国である。国の基準もあるが、ほとんど守られていないのが現状ではないだろうか? それだけに、食の安全の確保は必要だ。 。
 | 僕がいつも利用するアグア・ブランカ公園の無農薬野菜市 |
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