8・13 自然とブラジル人 (2015/08/13)
咲き始めたイッペーの花をリベルダーデ(東洋人街)で撮っていると、1人の青年がよってきた。 「この花は、日本の有名な花?」 「いや、これはイッペーというブラジルの花で、日本の花はサクラだよ」と僕 イッペーはブラジルのシンボルともいえる花で、日本で言えばちょうどサクラのような花である。そういえば、去年も写真を撮っていて、婦人警官に「なんという花?」と聞かれた覚えがある。こんな有名な花をしらないなんてちょっと驚きであるが、それだけブラジル人は生活に追われ、周囲の自然に関心がいかないのだろう。自然を楽しむ文化が希薄と言ってもいいかもしれない。 決して決めつけるつもりはないが、他のことを見ていても、多くのブラジル人は知識欲が日本人に比べ少なく、自然のうつろいに関心が少ないような気がする。それでも2000年以降、ブラジルの景気が上向きはじめたころから、自然や動物に関心を持つ人が増えたことは確かだ。 イッペーは数種あり、花の色には、白、紫、黄、ピンク(サンパウロ)があるうえ、咲く時期も違う。異なる花と思っても仕方がない、と言えるかもしれない。 写真を撮っていると、数人が寄ってきて、携帯で撮り始めた。ブラジル人は、野次馬気質は強いのである。 四季があり、自然を愛する文化と歴史がある日本で生まれ育ったことに感謝したい。
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