9・20 サクラの憂鬱 (2015/09/20)
暑い! 4時に、犬の散歩に外に出るとモワンと生暖かい空気につつまれた。先週の寒さが嘘のようだ。犬たちもいつもの引きの強さがない。すぐ舌をだして、はあはあ息をし始める。 息子の愛犬たちのサクラとサスケの2匹は、僕の飼っている2匹のダックスフンドほど気難しくないので、他の犬に出くわしても吠えかかるというようなことはないから散歩する犬の多い土曜日の昼間で散歩が可能なのだ。
雄犬サスケは生後10か月をすぎ、すっかり大人の体つきになった。成長するにつれ精力も出始め、やりたくてやりたくてしょうがないようだ。隙を見つけては雌犬サクラにマウントしようとするのだが、サクラはそれ許さない。僕がサクラを撫でている時にでさえこっそり後ろに回ってマウントしようとするのだから、サクラも気が抜けない。そんなサスケに対し彼女はうんざりしているようで、彼女の顔にはストレスが漂っている。サクラは2歳を迎え、身体つきもすっかり熟女犬になった。まさにムンムンプリプリ女盛りという感じだ。こんな雌犬と毎日一緒にいるのだからサスケもたまらない。男としてサスケの気持ちがわからないでもないが、やっぱりセックスはお互いの了承がないと難しい。力ずくで押し倒すほどの依怙地がないサスケはサクラに拒まれ、寂しそうな顔で僕を見上げる。そんな顔をされてもね~。こればっかりはどうしようもない。サクラは僕にはいつも腰を摺り寄せてくるのだが・・・。
リベルダージ(東洋人街)で折り返しアパートに向かっていると、サクラが地面に這いつくばってしまった。あまりの暑さにへばってしまったのか・・・。一瞬抱いて行こうかと、考えたが、サスケ連れて7キロ以上あるサクラを抱いて行くのは一苦労である。ここはサクラに頑張ってもらうしかなかった。数度、這いつくばりを繰り返すサクラをなだめすかし、ゆっくりと進む。いつも前に出よう前に出ようとするサスケも舌を提げて頭を下げて辛そうに歩いている。たかだか3キロの距離なのに情けない! 急な暑さは犬たちも適応しきれないようで、ここ数日僕の犬たちもだらだらと寝ている。 僕が少年時代に飼っていた犬はこんなことはなかったような気がする。今飼っているたちは基本ドッグフードだけだから、それがよくないのではないだろうか? 何が含まれて解らないし・・・。昔の犬は、家族の残飯だった。その分、塩分などの関係からか寿命は短命ではあったが、身体的には強かったような気がする。もっともブラジル生まれの犬と日本生まれの犬との差はあるかもしれないが。
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