11・10 寄ってくる人間は強盗と思え! (2015/11/10)
息子の左目は強盗に殴られて腫れあがっていた。 精神的にかなりショックを受けているようだったので何も言えなかった。自分の身うちが傷つけられてこんなに腹立たしいものだとは思わなかった。犯人を捜し出して殴りつけたい強い気持ちにかられた。 息子は、友人の誕生日パーティに行って朝帰る途中に青年に呼び止められ襲われたのだ。何も不信を抱くこともなく近寄らせたのがまずかった。男は拳銃を見せ、殴りつけたらしい。息子は175cm、毎日ジムに通っているので筋肉質のガッチリした体格で、とても襲う気にならない。幼いころから10年ちかく少林寺拳法をやっていたが拳銃の前では何もできなかったようだ。 拳銃を持って怖いものなしになっている男はなんでも思い通りにできるスーパーマン気分である。おそらく麻薬も吸引していたであろう。息子としては肉体的にも精神的にも自信があったにもかかわらず、拳銃で脅されて何もできずに殴られたことは、屈辱的でショックだった思う。最近は、スマホやお金を渡しても、発砲してくる強盗が多いから命があっただけでもラッキーだったともいえる。そういって慰めるしかなかった。 もう、近づいてくる人間はすべて強盗と思っても過言ではないかもしれない。親切心を抱いて、知らない人間に構うなんてことは息子も僕も決してしないだろう。 「寄ってくる人間は強盗と思え」なんて、まったくブラジルは寂しい国になったものだ。
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