11・17 住みづらくなったブラジル (2015/11/17)
1か月ぶりに行った、近所の銀行の内装が大きく変わっていた。ついたてが至るところにできて、外から全く見えないような内装になっていた。支払いカウンターのある部屋に行くまでについたてが一つ、そして窓口カウンターに沿ってついたてができていた。これで他の客がしていることは一切解らない。さらに拳銃を携帯した警備員が入り口に2人、中に2人というモノモノしい警備体制である。もはやサンパウロの銀行はここまでしないと客の安全を保てないのか! 驚いた。 この頃、銀行でお金をおろした後、お金を奪い取られるだけでなく撃たれて死亡、なんて事件が毎日のように続いている。その対策として、銀行の内装変更が行われたのだろう。 1月前に何度か足を運んだ高知のノンビリした銀行が懐かしい。最近大分治安が悪くなったという話もきいたが、ブラジルと比べるとまさに雲泥の差である。 ここまで治安が悪くなると、性悪政治家を全部追い払い、さらに未成年でも罪を犯すと罪になるように法律を変え、死刑制にしない限り、もはやこの国がよくなることはないだろう。政治家の首をすべてすげ替えるなんてことは、とうていできることではないだろうし、死刑制には決してならないだろうから、この国がよくなることは決してないだろう。 最近、こんなブラジルを嫌って、アメリカや日本、ヨーロッパに子供を連れて出稼ぎや移住をする人が増えていると聞く。 「この1年、急激に治安も景気も悪くなって住みづらくなった」と友人がため息をついた。本当に住みづらい国になったと思う。
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