すぐ前を足が少し太い小柄な少女？　女性が歩いていた。その数ｍ後を歩いていると、若者もおじさんも、ほとんどすれ違う男性すべてが、彼女を眺めまわし、果ては通り過ぎた後も振り返って彼女をみている。 　僕がブラジルにきた90年代は、女性とすれ違うとさほど美人でない女性でも、男性は振り返ってみていたものであったが、この頃は、わざわざ振り返って女性を見るようなスケベ男はすっかり少なくなった。 　後ろから彼女を見る限りでは、ホットパンツにＴシャツというごく普通の服装で、背も低いし、それほどお尻もカッコいいというほどのこともない。ただ、足が少し太くてデブとはいかないまでもぽっちゃり体型であった。よっぽど可愛い顔なのだろうか？　足を速めて彼女を追ったが、結局顔を見ることはできなかった。ちらっと見た横顔は普通であった。彼女の何がこれほどまでに男達の気くのだろうか？　ぽっちゃり体型だから、胸がおおきいのかもしれない？？ 　僕自身も最初に彼女をみたときに、知らずに知らずに視線が彼女を追っていた。彼女の中に、何か男を引付けるモノ、強烈な女性フェロモンのようなものを漂わせているのかもしれない。

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